まずは、立場の確認から

まずは、立場の確認をしておきましょう。論題は「ドラえもんは22世紀へ帰るべきである是か非か」でした。そして、肯定側とはこれを肯定する側です。 つまり、ドラえもんは22世紀へ帰るべきであるを肯定する側なので、ドラえもんは22世紀へ帰るべきだと主張する側になります。

実際には、肯定側立論は6分間という時間で自分たちの主張を、わかりやすく、端的に述べます。 6分間、といわれると長いように感じられるかもしれませんが、実際には2400文字程度、原稿用紙6枚程度で、自分たちの意見をわかりやすく述べるための時間としては少ないです。 この辺は、ディベートを始めてみるとよくわかると思います。

さて、あまり前置きばかり話しているとつまらないと思うので、早速、肯定側立論の中身に行きましょう。 今回は、初めての人にもわかりやすくするため、800文字以内と文字数を通常の3分の1程度に減らして進めていきます。

それでは、肯定側立論、はじめてください。

プランは2点です。

1.ドラえもんを22世紀に帰し、20世紀に二度と来られなくします。

2.合わせてひみつ道具も全て22世紀に返します。

メリットは1点、20世紀の平和を守るです。

発生過程1:放射線汚染の回避

ドラえもんは核融合炉で動いています。核融合炉路は放射性廃棄物を出します。よって、ひとたび故障、爆発すれば周囲へ放射線を撒き散らします。そしてドラえもんは不良品です。体中のあちこちが故障しています。よって、いつ故障爆発してもおかしくないのです。ドラえもんを22世紀へ帰すことにより放射線汚染を回避できます。

発生過程2:ひみつ道具による被害の回避

ドラえもんは1000種類以上ものひみつ道具を持っています。これらの中には殺傷目的で作られたものもあります。そしてドラえもんは些細な理由で危険行動を起こします。コミックス7巻ではネズミを見ただけで地球破壊爆弾を使おうとしました。よって、いつ地球を爆破したり殺傷兵器を持ち出したりするとも知れないのです。

また、よく使われている道具でも使い方を誤るととても危険です。例えばどこでもドアを海底につなぐことによって鉄砲水を出したり、宇宙につなぐことによって強力な吸引機としたりすることが出来ます。そしてドラえもんはうっかりしてどちらも実際にやっているのです。よってドラえもんはいつ道具の使い方を誤って甚大な被害を与えてもおかしくないのです。

これらの危険をプランにより回避できます。

重要性は1点、命を守るです。

地球上には数え切れないほどの生物がいます。ドラえもんは最悪、それらを一瞬にして消滅させることができます。そしていつそうなってもおかしくはありません。ドラえもんは人類にとっても地球にとっても危険な存在なのです。よって、そういった被害に全く対処できない20世紀ではなく、それらの技術の作られた22世紀へ帰るべきです。 したがって、肯定側はプランの導入を主張します。

-800文字

未来はどうなるの?

まず、用語の説明からいきましょう。

プラン、という単語がはじめに出てきました。プランって、何なのでしょうか。プラン、日本語にすると、計画ですね。 まさに、そのとおりで、肯定側、ドラえもんを22世紀へ帰らせるべきだと主張するわけですが、それをプラン、つまり、計画として明示するわけです。

そして、肯定側の立場としては、このプランというのを実行、つまり、導入すれば、こんないいことが起こるよと説明をするわけです。

メリットは、そのまんまです。導入するとおこるいいことのことをメリットと言います。

発生過程、なにやら見慣れない単語が出てきました。発生過程、、、、発生過程、、、、発生する過程、、、そう、発生過程とは発生する過程のことです。 では、何が発生する過程のことなのでしょうか。それは、すぐ上にあるメリットです。メリットがどうやって発生するのかというのを説明する、なんで発生するのかを説明するのが発生過程です。

たとえば、今回のメリットは20世紀の平和を守るですが、どうやったら平和を守れるのでしょうか。なんで、平和を守れるのでしょうか。 それは、こうこう、こういう理由があって守れるのだと説明するのが、発生過程です。

そして、最後に重要性という単語が出てきました。これは、意味不明ですね。重要性、重要な性質? 重要性というのは、メリットがどれくらい重要かということを示すことです。

つまり、今回のメリットは20世紀の平和を守るですが、それがどれくらい大切なことなのかを説明するわけです。 もしかしたら、明日の夕食が魚か肉かといったような、もしかしたら、どうでもいいようなメリットかも知れません。

しかし、そんなことはないんだぞ。大切なメリットなんだぞ、と説明するのが重要性です。

さて、いろいろと説明が長くなってしまいましたが、最初から完全にわかる必要なんてありません。なんとなく、立論で何をいいたいのか、なんとなく、重要性とは何かをわかってもらえれば大丈夫です。

さぁ、ここで長々と説明はしていられません。次は、否定側質疑です。

2400文字は短い?長い?

春休みや夏休みの宿題で、読書課題の宿題が出ることは多いと思います。さて、そんな中、2400文字、つまり、原稿用紙6枚とは、本当に短いのでしょうか。

考えてみてください。通常の読書課題の宿題は原稿用紙4枚程度です。しかし、それでも、4枚も書くのが大変なのに、6枚なんて・・・。まったく、短くないじゃないか。そう思われることでしょう。確かに、はじめは僕もそう思っていました。しかし、ディベートをいざ始めてみると、2400文字なんて少なすぎると感じます。

原稿用紙6枚程度の立論、想像がつかないですか?それでは、ぜひとも見てください。下のリンクは立論のPDFファイルです。

*ただいま準備中です。申し訳ありませんが、しばらくお待ちください。Coming soon!

そらにいえるまで

肯定側立論の時間は6分間です。実際に、やってみれば分かりますが、時間ちょうどで文書を読むのは意外と難しいものです。

30秒余っても、足りなくてもダメです。ちょうどが最もいいです。そのため、立論担当者は、時間通り読めるよう、新しい立論ができるたびに練習をします。そう、まさにそらにいえる(暗唱する)ようになるまで。

メリットの数

メリットの数、今回、メリットはひとつだけでしたが、ひとつの試合で出せるメリットの数に制限はありません。 文字数が許す限り、メリットをあげることはできます。

ただし、実際にメリットをひとつ上げると、最低でも、それに対してひとつ発生過程が必要になります。 そのため、現実には文字数の制限から、メリットを2つあげるのが精一杯です。

また、メリットが1つの学校のほうが多数派です。

 
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